【診断レポ】メイクが薄いといわれてしまう
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以前受けたカラー診断の結果はスプリング

11月月末にご来店いただいた、S様親子のお嬢様、29歳のR様。 3年前に他サロン様で「スプリング(春)」と診断されてはいましたが、違和感を感じていらしたようです。
今回お悩みにあげて下さったのは「薄いと言われるメイクを改善したい」「ファッションの幅を広げたい」とのこと。このお悩みは本当に何度も伺っておりますので参考になる方も多いと存じます。
ベルルーンではメイクレッスンを受けなくても口頭でのアドバイスはいたします※実感は出来ないのですが、ポイントはわかると存じます。
再診断の結果、判明したスペックは、スプリングではなく「ディープウインター」
普通のウインターではありません。圧倒的な「クールさ」と「エキゾチックな魅力」を秘めたタイプだったのです。
今回は、いろいろと紐解きながら、R様の魅力を最大限に発揮させる「ハンサム・センシュアル」なメイク&ファッションのアドバイスを解説します。
診断結果:「春」ではなく「深み」の冬秋

K様の1番の特徴、それは「陶器のような超絶美肌」と「意志の強さを感じる三白眼・キャッツアイ」
診断結果:
・パーソナルカラー:1st ディープウインター / 2nd ディープオータム
・顔タイプ:クール
・自分スタイル診断:ミディアムソフト

3年前の診断で「スプリング」と言われた理由は、瞳がそこまで暗くない…肌がニュートラルな美肌だったからかもしれません。
しかし、K様が本来持っている「黒髪」「瞳の強さ」「お顔立ちのシャープさ」に対し、スプリングの色達はあまりに軽すぎてこのシーズンだけはない。と確信しました。
K様に必要なのは、明るさではなく「深み(濃さ)」と「鮮やかさ」
特に深いロイヤルパープルのドレープをあてた瞬間、お顔の輪郭がキュッと引き締まり、クールな輝きがグッと増したのです。まさに、女優のようなオーラでした。

これは「ディープウインター」だと確信した瞬間でしたね。
ベースメイクは艶ではなく「セミマット」な理由

ウインタータイプの方は一般的に「艶肌(グロウ)」が似合うと言われます。しかし、カルテ作成時に私はあえてK様に「セミマット〜マット仕上げ」をご提案しました。
理由は2つあります。
① 色の「重厚感」に合わせるため :ディープタイプが得意な「深く濃い色(黒、ワインレッド、紫)」は、重厚で高級感のある色です。ここにお肌までテカテカと艶を出してしまうと、お顔立ちがハッキリしている分、少し「暑苦しい」印象に転んでしまうリスクがあります。
陶器のように滑らかなセミマット肌に整えることで、濃いポイントメイクをした場合にに映えて、洗練された印象になります。
② 長所の美肌を「端正」に見せるため: K様のようなトラブルのない完全な肌は、隠す必要がありません。ファンデーションは極薄、あるいはコンシーラーとお粉だけで十分。その分、質感で「涼やかさ」を作ります。
「人形(ドール)」のようなマットな肌質が、三白眼のミステリアスな雰囲気と相まって、唯一無二のモードな空気を醸し出します。
「三白眼×面長」を活かす活かすテクニック
「いつもメイクが薄く見える」 このお悩みの原因は「ベースメイク」「重心の位置」にありました。
K様のお顔立ちは、大人っぽい「面長」で、目元はキリッとした「つり目」。
ここで教科書通りに、上まぶたにグラデーションを作ったり、頬の高い位置にチークを入れたりすると、お顔の重心が上がり、面長が強調されてしまいます。
また、つり目の鋭さが強くなりすぎて「キツい」印象になりがちです(R様の場合は目の下からあご先まで何も入れていなかったパターン。これも皆様非常によくあることです)
そこで、アドバイスしたメイクテクニックがこちら。
★下まぶたに「重さ」を置く
アイメイクの主役は「下まぶた」です。 下まぶたの目尻側から黒目下まで、グレーやボルドー、ネイビー、ブラックをしっかりと入れます(最初抵抗があるならグレージュからでOK) これにより、以下の3つの効果が生まれます。
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目の重心が下がる: つり目の鋭さが和らぎ、色気のある眼差しになる。
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顔の余白が埋まる: 頬の長さが短く見え、面長が緩和される(小顔効果)
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三白眼の魅力倍増: 白目の余白がシャドウの影で引き締まり、アンニュイでエキゾチックな目元になる。
リップは濃い目を
コーラルピンクなどは、K様にとってはリップクリームと同じ発色にしかなりません。
「日常使いには派手すぎるかな?」と思うくらいの「深いプラム」や「ブラウンレッド」を選んで初めて、K様のお顔では「血色」として機能します。唇の山をしっかり取り、セミマットな質感で仕上げることで、お顔全体がキリッと引き締まります。
ファッション:「クール」に対し「抜け感」を作るには?
K様のファッションのお悩みは「プライベートでのコーディネートの幅を広げたい」こと。 お顔立ちに合うのは、パリッとしたシャツやジャケットなどの「クール」なスタイルですが、お好きなのはカジュアルなテイスト。
ここでポイントになるのが、K様の骨格では「なで肩」という体型特徴と、「曲線の取り入れ方」です。
① なで肩対策と素材選び
なで肩の方が、柔らかすぎる薄手の素材(シフォンや薄いニット)を着ると、肩のラインが落ちてしまい、せっかくの「カッコいいお顔立ち」に対して体が頼りなく見えてしまうことがあります。 おすすめは、「ハリのある素材」や「厚手の素材」。
・地厚なコットン、デニム、レザー
・フードの立ち上がりがしっかりしたパーカー
これらは、体のラインを拾いすぎず、肩周りにボリュームを出してくれるため、なで肩をカバーしつつ、K様の得意な「クールカジュアル」なテイストにばっちりハマります。
また、肩パットが入ったインナーが販売されているのでそのような物もおすすめです。
② 甘さは0。曲線は「センシュアル」に振る
「クールタイプだけど、ちょい曲線も入れたい」 そんな時は、フリルやリボンなどの「甘い曲線(キュート)」ではなく、「色気のある曲線(センシュアル)」を取り入れます。
・ヘアスタイル: ストレートではなく、大きめのS字ウェーブや、ウェットな質感の後れ毛で曲線を足す。
・アクセサリー: 変形したメタルフープや、いびつな形のバロックパールなど、ニュアンスのある曲線を足す。
「甘さ」は入れずに「女っぽさ」だけを一滴垂らす。
これが、エキゾチックなK様の魅力を活かして、洗練された抜け感を作る最大の秘訣です。
まとめ:K様だけの「美の法則」
今回のポイントをまとめると、以下の3点です。
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コスメは「深み」が命
☑美肌だからこそ、中途半端な色は馴染みすぎて消えてしまう。黒に近い濃い色(ディープカラー)を使って初めて、お顔のコントラストと釣り合い、本来の華やかさが引き出されます。
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メイク重心は「下」へ
☑面長×三白眼×つり目という個性を活かすには、下まぶたメイクが鍵。重心を下げることで、鋭さを「色気」に変え、小顔効果も狙えます。
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曲線=甘さではない
・ファッションやヘアでの抜け感は、「可愛らしさ」ではなく「センシュアル(官能的・大人の色気)」な方向で取り入れる。甘さゼロの曲線使いが、クールな魅力を格上げします。
「私も診断を受けたけど、なんとなく違和感がある」 「メイクをしてもかわり映えしない」 「クールな顔立ちに合う、女っぽいスタイルが知りたい」
もしそう感じているなら、それはあなたの魅力がまだ「眠っている」だけかもしれません。 今現在、あなたの個性を活かすための解像度が足りていないだけ。
当サロンでは、マニュアル通りの診断ではなく、あなたのお顔立ち、骨格、そして「なりたいイメージ」を掛け合わせた、あなただけの魅力を引き出すご提案をいたします。
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