元美容部員がメーカーに直接確認!「カルミンアレルギー」でも安心なコスメの選び方

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「まぶたが痒い?」そんな時疑ってみる
S様から、メイクレッスンに入るときに「カルミン(コチニール)のアレルギーを持っています」という話を聞いたので今回、ブログにしてみようと思いました。
コチニールアレルギーをお持ちの方にとって、化粧品選びは慎重になる必要があります。
しかし、正しい知識と確認方法を身につければ、安心してメイクを楽しむことができます。
このブログでは、実践的な方法をお伝えします。
コチニール・カルミンとは?基礎知識編
コチニールとは
🔷エンジムシ(コチニール虫)から抽出される天然の赤色色素
🔷化粧品ではおもに「カルミン」「コチニール」「CI 75470」として表示される
🔷鮮やかな赤色を出すため、リップ製品やチーク、アイシャドウに多用されている
なぜアレルギーが起こるのか
🔷タンパク質成分がアレルゲンとなる
🔷症状の程度には個人差がある
2. コチニールアレルギーの症状と注意点

これはちふれの練りチーク&リップ。カルミンは入ってないので安心しておすすめできます。
例1:コチニールアレルギーの友人に聞いたところ、まぶたが痒くなり、ボンと腫れたとのこと。最初、原因は紫外線の吸収剤かなと思ったそうです。
例2:私の例は20代前半の時に、まぶたに強いかゆみを毎日感じていた時がありました。アイシャドウの成分かと思ったけれど、よく考えたら目元専用のリムーバーで落としていたのに、すぐ洗い流さなかったからと気づきました(強い界面活性剤にもかかわらず、後でお風呂に入る時に落としていた)これはコチニールではありません。
主な症状
🔷軽度: 唇の腫れ、かゆみ、赤み
🔷中度: 発疹、皮膚炎
🔷重度: 呼吸困難、アナフィラキシーショック
目元は粘膜に近く、皮膚が薄いので特に反応が出やすい→アイシャドウ、アイライン、マスカラにも注意。赤いアイライナーをインラインで引くのはちょっと怖いですね。
特に注意したい色
赤、ピンク、ボルドー系は要注意。特に発色の強い赤系、ローズ系にカルミンを使うケースが多い。
アイシャドウ等、チーク、リップ、ネイルなど。
3. 【実践編】カルミン配合の見分け方
「全成分表示の読み方」と「チェックすべき表示名」
カルミン
コチニール
CI 75470
調べて見ると、上記が多いようですが下記も書いてありました。
Carmine、 Cochineal、Natural Red 4
■代替色素を使った製品を選ぶ
合成色素(赤色202号など)
鉱物由来の酸化鉄(Iron Oxides)
植物由来の色素(サフラン、ビート由来などブランドによる)
見落としやすいポイント
☑成分表示は配合量の多い順に記載されている
☑小さな文字での記載もあるため、しっかり確認する
☑海外製品では英語表記の場合もあり
カルミンフリー情報

このように、ちふれの練りチークは小さい。小さい方が古くならないうちに使いきれそう。実際使用してみましたがブレンドしやすく使いやすかったです。
カルミンフリーを明言しているブランド
比較的「カーミンフリー・ヴィーガン処方」と明記されている製品を選択すると見つけやすい。
1.アムリターラ(日本初ともいわれる、ベースからタール色素・カルミン不使用を掲げているブランド
2.AQUA.AQUA(アクア・アクア)オーガニックのコスメブランド。アイシャドウはカルミン・タール色素不使用と表記されている。
3.レイチェルワン:国産ミネラルパウダーアイシャドウで、カルミン不使用、タール色素フリー、ノンケミカル
注意:ブランド全体がカルミンフリーでも、一部製品に含まれる場合があります。
今回、実際に化粧品会社に問い合わせしました
実は私、デパートのコスメカウンターとして仕事をしたことがあります(臨時要員として)
そのため、お客様からの問い合わせに対し、正確にお答えしなくてはならず、ブランドやメーカーに確認の電話を入れることも珍しくありませんでした。

現在の日本では、国内で世紀に製造・販売されている化粧品(医薬部外品を除く)「全成分表示」が法律で義務付けられています。
なので、今回はまず店頭で、全文表示を確認。小さい字なので当然読めず💦…写真を撮って拡大。該当なしのため購入。
その後、フリーダイヤルでさらに確認しました(メールでの問い合わせより直接電話の方が話が早いです)
まず、ちふれさんの場合は、相談口の方に型番を伝える→その後、工場に確認→その担当の方から返信の電話が来る。という流れでした。
嬉しいことに「ちふれ」は全製品カルミンフリーという結果に。
S様にもラインでお伝え。
その他、「セザンヌ」「エクセル」(この2社は他の記事でカルミンフリーと書いてあり確認しましたが明言はなし)「アクセーヌ」(ここのアイシャドウは色素が直接肌に触れないようにシリコンに包まれているので安全性は高めと判断)
この3社のお客様相談、フリーダイヤルで確認。
その結果、共通することは「該当コスメに対して個別に調べます」ということでした(電話する方は型番を伝えましょう)
ちなみに、お客様相談のフリーダイヤルは平日の9:00~17:00(終了は各社違います)で土日祝はやっていない場合が多いです。
Step1: 公式サイトで使いたいコスメを確認
1.ブランド公式サイトにアクセス
2.製品ページの全成分表示を確認
3.さらに確認したい場合や不明な場合はお客様相談室に問い合わせ
Step2: 店頭での確認
- パッケージ裏面の成分表示を確認
- 美容部員やスタッフに直接質問
- テスターでのタッチアップは控える
Step3: 口コミ・レビューサイトの活用
@コスメなどの口コミサイト、ブログでアレルギー体験談をチェック。
※ただしこれは、あくまでも「個人の感想」のため参考程度に留め、うのみにしない→その後、ブランドに確認するほうが安心です。
書いてあることと違うこともありました。
4. その他【要注意】食品にも含まれるコチニール
含まれている可能性がある食品
飲料: ストロベリーミルク、ピンクグレープフルーツジュース
お菓子: いちご味のお菓子、ピンク色のマシュマロ、マカロン
加工食品: ハム、ソーセージの一部、かまぼこ類など
食品表示での見分け方
「着色料(コチニール)」
「カルミン酸色素」
「天然着色料」(詳細確認必要)
5. 【トラブル回避】日常生活でのポイント
お買い物時のチェックリスト
□ 成分表示の確認
□ ブランドのアレルギー成分の対応状況の確認
□ 不明な場合は購入を控える
外食時の注意点
■ピンク・赤色の食品は確認を
■アレルギーの旨を事前に伝える
まとめ
重要なポイント
- 成分表示を必ず確認
- お客さま相談室のフリーダイヤルで確認する。
- 食品にも注意を向ける
美しさを諦める必要はありません。快適に使えるコスメを見つけて、安全にメイクを楽しんでくださいね。
免責事項: このブログは情報提供を目的としており、医学的アドバイスはしておりません。症状がある場合は、必ず皮膚科にご相談ください。
更新情報: 製品情報は変更される場合があります。購入前には最新の成分情報をご確認ください。
